ソニックヒートアイロンIP。トリートメントの「浸透」を考える新しいアイロン

トリートメントの施術でアイロンを使う。

美容師にとっては、決して珍しいことではありません。

ただ、今回ご紹介する「ソニックヒートアイロンIP」は、これまでのトリートメント用アイロンとは少し考え方が違います。

ポイントは、「超音波」と「熱」を組み合わせていること。

リトル・サイエンティストが開発した、トリートメント施術専用のヘアアイロンです。

「押し込む」のではなく、「溶かして浸透させる」

このアイロンの特徴は、毎秒約170万回の超音波振動と、上限130℃固定のヒートプレート。

ただし、単純に「高温のアイロンでトリートメントを入れる」というものではありません。

髪内部でCMCが溶け始める温度は約85℃(ガラス転移点)。

ソニックヒートアイロンIPは、この温度領域にアプローチしながら、トリートメント成分を髪の内部へ浸透させていくという考え方です。

つまり、

「成分を押し込む」のではなく、「溶かして浸透させる」。

ここが、このアイロンの面白いところです。

実際の施術では、どんな変化を感じるのか

弊社でも実際にテスト使用してみました。

一般的な超音波アイロンの場合、施術中に髪そのものの変化を感じにくいことがあります。

一方、ソニックヒートアイロンIPは、熱の効果によって髪が温まり、そのタイミングで柔らかさや質感の変化を感じやすいという印象がありました。

トリートメントを塗布した髪にアイロンをゆっくりスルーしていくと、髪の内部に熱が伝わっていく感覚があります。

また、トリートメント施術後の仕上がりも、熱の作用によって毛髪表面のトリートメントがなじみやすくなり、内部にはもちっとした質感を残しながら、表面はサラッとした手触りになりました。

もちろん髪の状態や使用するトリートメントによって仕上がりは変わりますが、従来の「手触りを良くする」というだけではない可能性を感じるアイロンです。

細いヒートプレートも、施術では使いやすい

もう一つ、実際に使ってみて感じたのがヒートプレートの細さです。

髪の毛にしっかり熱を伝えるためには、ただ温度が高ければいいわけではありません。

細いプレートだからこそ、髪への熱の伝わり方がおだやかなので、安心して施術がしやすい。

これは、サロントリートメントで使用するアイロンとしては、意外と大きなポイントだと思います。

基本的な使い方

基本的な使用方法はシンプルです。

  1. タオルドライ
  2. トリートメントを塗布
  3. 2〜3回、ゆっくりスルー
  4. お流し

*アウトバストリートメントの後に使用することもできます。

説明書には、フル充電時の実稼働時間は約20分で、1回あたり約10分を目安に使用してくださいとありますが、実際には1人の施術でアイロンを使用する時間は3〜5分程度が現実的です。

クセを伸ばすことが目的ではなく、トリートメントを浸透させることが目的なので、スライス幅はある程度広めにとっていただいて問題ありません。全頭でも、それほど時間はかかりません。

とはいえ、連続して使用すると、平均して4〜6名ほどの施術になると思いますので、ご使用後は充電スタンドに戻していただければ、特に不自由なくお使いいただけると思います。

また、超音波機能は約10秒で自動停止するため、髪を少しずつ取りながら施術していく使い方にも向いています。

超音波が作動しているときには「ジー」という音が、髪に熱が伝わっているときには「ピッピッ」という音(フュージョン・サイン)が鳴ります。

こうした「音」を施術の目安にできるのも、このアイロンの特徴です。

トリートメント施術の選択肢を増やすアイテム

ソニックヒートアイロンIPは、単純に「トリートメントの効果を高めるアイロン」と考えるより、

トリートメント成分を、髪の中でどう動かすか。

そこに着目したアイテムなのだと思います。

特に、

・リトル・サイエンティストのシステムトリートメントを導入しているサロン
・ダメージケアへの取り組みを強化したいサロン
・トリートメントメニューの価値を高めたいサロン

こうしたサロンでは、一度試してみる価値があるのではないでしょうか。

トリートメントは、何を使うかだけではなく、「どう使うか」でも仕上がりが変わる。

その可能性を、もう一つ広げてくれるのがソニックヒートアイロンIPです。

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