
美容師の仕事において、カラーやパーマなどの施術に目が向きがちですが、仕上がりを支えるうえで大切なのが「前処理」と「後処理」です。
処理剤を使っているけれど、何のために使うのか、どのタイミングで使うのか。改めて整理してみると、日々の施術を見直すきっかけになるかもしれません。
前処理の役割とは?
前処理は、施術に入る前に髪の状態を整え、薬剤が浸透しやすい状態をつくるための工程です。
ダメージの補修や薬剤の浸透経路を整えることで、施術時間の短縮や仕上がりの安定につながります。
たとえば、リトル・サイエンティストの「マトリックスベース」は、髪内部のダメージホールの補修と、薬剤を浸透させやすくするための土台づくりを目的とした処理剤です。
また、ダメージしている毛髪や、薬剤が浸透しにくい毛髪など、髪の状態に応じて前処理剤を使い分けることも重要です。
後処理の役割とは?
施術が終わったあとも、処理剤によるケアは続きます。
カラーやパーマなどの施術後には、使用した薬剤の残留成分への対応や、毛髪の状態を整える工程が大切になります。
リトル・サイエンティストの「ヘマヘマ」は、残留過酸化水素や還元剤の除去・不活化を目的とした後処理剤です。
「キトキト」は、施術後に残留するアルカリを中和し、pHを調整するとともに、擬似キューティクルを形成するための処理剤です。
それぞれ役割が異なるため、目的を理解したうえで適切に使い分けることが大切です。
前処理と後処理を、ひとつの施術工程として考える
前処理で薬剤が働きやすい状態を整え、施術後には残留成分への対応や毛髪の状態を整える。
このように、施術前から施術後までをひとつの流れとして考えることが、処理剤を活用するうえでのポイントです。
処理剤は、ただ使用すればよいというものではありません。
それぞれの役割を理解し、毛髪の状態や施術内容に合わせて選択すること。その積み重ねが、安定した施術と仕上がりの質を考えるうえで大切になります。
まずは、それぞれの役割を知ることから
処理剤の種類が多くなると、何から使い始めればよいのか迷うこともあると思います。
そんなときは、まず前処理と後処理の基本を押さえ、それぞれの処理剤が何を目的としているのかを理解するところから始めてみてはいかがでしょうか。
日々の施術工程を見直すことが、サロンワークの質を高める第一歩になるかもしれません。
さらにワンランク上の質感を目指すなら、中間処理を取り入れることで、毛髪内部の補修や手触り、まとまりなど、仕上がりの質感をより高めることが期待できます。
中間処理の具体的な効果や活用方法については、また改めてご紹介します。