疎水トリートメントの設計方法に従って、リトルアイテムで考える3システムトリートメントを解説していきます。
1st STEP
まず1stステップでは、「マトリックスベース」を用いて路づくりと内部補修を行います。
ナノ化CMCで壊れた路を補修しながら、コルテックス内部に疎水性高分子ケラチン等のPPTを導入します。
さらに、液晶乳化ヒト型セラミドとコレステロールをCMCに浸透させることで、路を整えます。(図1)
【図1】 路づくり、内部補修
2nd STEP
次に2ndステップで「ハイエマルジョン」又は、「リケラエマルジョン」を用いて、接着及び毛髪の引き締めを行います。
ポリフェノールにより膨潤した毛髪を引き締めながら、接着CMCによってコルテックス同士を接着させます。
このコルテックスに導入されたPPTが抜けないようにしているわけです。
このとき、1stステップの液晶乳化ヒト型セラミドにより再生液晶ラメラが形成される事で、毛髪を甦らせることができます。(図2)
【図2】 引き締め、接着
3rd STEP
そして3rdステップでは「パワードベータ」により、毛髪の引き締め及び外部補修を行います。
成分として配合されているフルーツ酸とカテキンで、毛髪を等電点に戻しながら髪を収斂させます。
最後にキトサンによる疑似キューティクルの形成と、18-MEAによる皮脂の通り路の再生を行うことで、ダメージした毛髪にツヤが戻ります。(図3)
【図3】 接着、外部補修